クラマーを中心とするデザインチームの手による作品。
誰が何を担当したのか、どういう役割を担ったのか、ただ、このゲームの「捉えどころがなくって、モヤモヤ〜。」は、複数のデザイナーが関わったからこそのように思う。
と、いきなり批判めいた書き出しになってしまったけれど、個人的には、非常に気に入って・・・あ、いや、「気になるアイツ」的な印象を持っていて、繰り返し遊んでみたいと思っているところだったり。
ゲーム内容としては、すごく真っ当。
行いたいアクションに対応したカードをプレイして、プレイした分のカードを補充したら、手番終了。
選べるアクションも以下のような感じ。
・コマをボード上に出す
・ボード上のコマを移動させる
・タワーを壊す
・タワーを建てる
・他のプレイヤーのコマを取り除く
・手札を交換する
この中の、「タワーを壊す」、「タワーを建てる」、「他のプレイヤーのコマを取り除く」というアクションが得点源。
で、それなりのタワーを壊して、それなりのタワーを建てて、時に他のプレイヤーのコマを取り除いて、と行っていくと、得点もそれなりなのですが、その場合は、それなりに手札のマネージメントも必要、と。
ホント、この通りの内容なので、ありきたりなゲームっぽいのだけれど、実際にプレイしてみると・・・この捉えどころのなさ!
このゲームのキモはなんだ?
タワーの破壊?タワーの建設?取り除かれたり取り除いたりの駆け引き?カードのマネージメント?自分のコマは多くボード上に出すべき?
ルールやシステムは、非常に理にかなっているようで、なぜか、そこから先はモヤモヤ。
何をさせたいのか、運なのか戦略なのか、遊んでも遊んでもモヤモヤ。
ずっと、モヤモヤ。
モヤモヤ。
そして、またプレイしてしまうのです。
私は、こんなゲームこそ愛でたい。
でも、年間ゲーム大賞最終候補作の中で、群を抜いて評価が低いという事実には納得しています。(笑)