9月とはいえ、まだまだ暑い日が続く毎日。
こんな時は、涼しい部屋でゲームだぜ。
いや、こんな時でなくても、やっぱりゲームなのですが。
で、今週。
いつも以上に新しい方に多くいらっしゃっていただいて、非常に嬉しい一日に。
みなさん、ありがとうございます。
- 【クイック】
先週に引き続いて遊んだ「クイック」。
この手の右脳系アクション?の中では、実力差がそれほど出ないような気がして、ゲーム会では、非常に取り出しやすい。
いつはじめてもいいし、いつやめてもいい、というスタンスで遊べば、その時の空き時間に左右されないし。もちろん、そういう気軽さで遊んでも十分に面白い。
カードのデザインも、やりこむほどに「ちゃんと考えられているなぁ」という印象。4つの要素を一枚のカードにもたせているにも関わらず、視認性がまったく悪くなっていないのは、結構すごいことなんじゃないだろうか。
積極的に遊ぶかどうかはともかく、いつも持ち歩きたい一品という感じになってきた。- 【ケルト】
いわずもがなな、今年のドイツ年間ゲーム大賞受賞作。
年間ゲーム大賞発表前には、候補作についてあれこれ言ってはいたものの、気付いてみればこの「ケルト」のプレイ回数が圧倒的に多かった。
ボード上のタイルの配置がランダムのため、ゲームごとにそれなりに違った展開になるし、プレイ時間はそれほど長くないしで、ゲーム選択に迷った時に出しやすいんだよなぁ。
もちろん、しっかり面白く、これはいいゲームです、ホントに。- 【ブロクス】
そして、これが今年の年間ゲーム大賞の最終候補まで残ったものの「ケルト」に負けてしまった「ブロクス」。
これも気付いてみれば、それなりのプレイ回数。もう、少なくとも5回はプレイしているような。
当初、他のプレイヤーのコマを取り除くアクションを行った際に獲得できる得点が高いような気がして、そこにネガティブな印象を持っていたのだけれど、プレイするにつれ、ビルを壊す、建てるというアクションに注力していた方が、結果強いという印象に変わり、それにともない評価もじんわりアップ。
他のプレイヤーのコマを取り除くアクションは、他のプレイヤーのコマに逃げられてしまったらオシマイなわけで、ま、追いかけることはできなくはないけれど、相手が動いた先のマスと同じ色のカードを揃えないといけないことや、そうこうしているうちに、さらに別のプレイヤーが自由にアクションを行えてしまうことを考えると、他のプレイヤーのコマを取り除くアクションは「弱い」アクションと位置づけられるのは、必然なんだろうなぁ。
とはいえ、つかみ所の無いプレイ感は相変わらずで、このプレイ感をイマイチと感じてしまう人は少なくないだろうし、いろいろな人にオススメはしにくいかとは思う。- 【ガーガー店のおすし】
ツォッホのお手軽ダイスゲームの佳作「ヘックメック」の続編的位置づけと思われる新作。
ダイスを振って、その組み合わせによってタイルを獲得していくのだけれど、プラス得点タイルと同じ枚数のマイナス得点タイルを得ないといけない、というのがなんともイジワル。
他のプレイヤーとタイルを横取りしたり、横取りされたり、という絡みはあれど、収束性は非常によく、ゲーム終了までダラダラ感は無いけれど、あまりに収束性がいいあまり、ちょっと物足りなく感じる部分も。
また、ダイスゲームとはいえ、「とにかく同じ目を沢山出すべし!」、「とにかく合計数を大きくすべし!」といった方向でのダイスの使われ方ではないので、ダイスゲームのある種のカタルシスは非常に薄く、そこが個人的にはちょっとマイナス。
とはいえ、ルールも簡単で、パッケージが小さいながらもしっかりしたコンポーネントで、ちょっとした合間にプレイするには十分価値のあるタイトルだと思う。- 【ユニオンパシフィック】
今週は最後に、少しプレイ時間長めのこちらのタイトルを。
久々に遊んだけれど、このゲーム独特の緊張感、強烈なジレンマは、やっぱりスゴイ。
「ユニオンパシフィック株」が強いという声はやっぱり聞こえてきたけれど、そういうもの、というスタンスでプレイしてゲームを展開させていけば、そこに競合も生まれるだろうし、そうなると一概に「強い」とは言い切れないと思うのだけれど、そこまでの競合や駆け引きが生まれるところまでやりこんだ人だけでプレイする機会が多いのか、というとそうではないわけで、それで「ユニオンパシフィック株」が強くなる展開になっているような気がするのだけれど、どうなんだろう。
それにしても、「列車カードをプレイして株を得る」か「株を公開する」かだけの選択でゲームはほぼ展開するというのに、これだけの緊張感とジレンマ、そして興奮。まさにクラシック。