2008年09月17日

9月17日 第164回「水曜日の会」

今週は「Table Games in the World」のおのさんが古いゲームをいくつか持ち込んでくださったり、(ちょっとダーティーなイメージがあれど)伝統ゲームがプレイされたり、「カタン」がプレイされたりと、実にバラエティ豊かな一日になった。

【サル仲間】

ハンスイムグリュックの初期作品だという、ブラインドビッド系ゲーム。
自分の欲しいと思う果物を挙げていって、各プレイヤーが三つずつ上げたところで、それぞれのチップを使って一斉入札。
トップ、果物を手に入れるのはできるのだけれど、かわりにビッドした半分のチップを失うことになります。
と、そまんなルールから、序盤はがまんにがまんをかさね、中盤以降にそれなりにビッドして、ほかのプレイヤーが息切れしたところを悠々と獲得していくという作戦に出たのですが、これが大きな間違い。
マネージメント云々以上に、なによりも「獲得する」ということが超重要で、やりくりしているうちにゲームエンド。
まったく勝敗にからめずに負け。トホホ。
それにしても、ハンスイムグリュックの初期作とあって、今見るとコンポーネント的にはちょっと時代を感じるものがありますが、シンプルだからこそ際立つジレンマ、と言った感じで、遊べてよかった。やや物足りなさもあるけれど、それも「味」ってことで。ドイツゲーム自体に思い入れのある身としては、少し甘めになってしまうのは仕方ないところなんです。(笑)

【コープ】

で、続いても、古い作品。6人で。
「ホリデーAG」のもととなったゲームとのことですが、「まんま」でした。(笑)
もちろん、細かいところは違うのですが、柱となるところはまったく一緒。
っつうことは、面白さもまったく一緒。
ゲーム序盤から中盤にかけてのお互いのチップの購入の仕方による読み合いと駆け引き、終盤のタイルを握りつぶしあい(もしくは、握り潰しきれなくなって出さざるを得ない)の緊張感は、やっぱりなかなかのもの。私みたいな「つぶしあいの7並べ」好きにはたまりません。
「ホリデーAG」よりも入手難と思われるこちらの作品をあえて選ぶ理由はないのですが、個人的にはこちらの方が全体のデザインのテイストなんかは好みだったりします。
と、ここまで褒めの言葉が続いていますが、マイナス要素ももちろんありまして。
終盤、手元のチップが見えていることにより、得点が計算できてしまうのは、ダウンタイムが長くなりがちだったり、ちゃんと計算しなかった場合にはキングメイカー云々ということにもなってしまいがち。実際、今回のプレイでも、私の最後の一手が勝者を決める結果になってしまったし。ま、この辺は、チップを秘匿情報にしたりっていうワンアイデアを加える必要があるのかなぁ。

【カタン】

「カタン」大好きスーカーさんと、そのお友達と。
お友達が、初プレイということだったので、インストプレイで軽く一回、その後、続けてもう一回の計二回プレイ。
こういったメンバーでガチガチになるわけもなく、適度に軽い感じでプレイ。
たどたどしい英語での交渉なので、シンプルな交渉になりやすく、テンポもいいので、非常に楽しい。
こんな風に、個人的には、カタンは軽くやるのが好み。

【手本引き】

その文化的背景があまりにダーティーで、あまり知られていない(というより、目に触れないようにされてきた?)禁断のギャンブルゲーム「手本引き」。
とはいえ、心理戦のゲームとしてはとにかく一級品で、「親が選んだ数字を子が当てる」というだけでありながら、完成された賭け率のシステムで非常に熱く、面白いので、今回「水曜日の会」でも思い切ってプレイ、となりました。当たり前ですが、賭けてません。
いやぁ、久々のプレイだったのですが、やっぱり面白い。当たる時は一点でも簡単に当たるし、当たらないときはマックスの4点に賭けても当たらない。この辺が、心理戦の妙であり、ギャンブルの難しいところ。
今回は、ゲーム開始直後の一ラウンド目に、いきなり高配当を当てたことでグッと運を引きよせた私が、そのまま押し切るかたちで大勝。いやぁ、気持ちよかった!

【画商 / プレステル美術市場】

先週、非常に楽しく遊べたので、今週も。
ゲーム的カタルシスが薄いという短所はたしかにあるけれども、各絵画についての「データ」をしっかりゲームシステムに取り入れ、成立させているのは、結構驚きで・・・そういった細かい驚きがあふれているこのゲームは、それだけで価値があるように思う。
それにしても、作者のデロンシュ。
このゲームや「コンテナ」での「ソリッドなんだか手抜きなんだか」というゲームデザインに到った過程が謎過ぎるところだけれども、しかし、「マニラ」とか「ビッグシティ」におけるエレガントさの対極にあるこれらのゲームが、それでも非常に興味深く、面白いタイトルだというのは、ちょっとスゴイ。
中には「ザンジバル」のような、あまりに評価不能のタイトルもあるけれど、それについては、ここでは語りません。(笑)

posted by タナカマ at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | プレイレポート「水曜日の会」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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