2008年11月05日

11月5日 第170回「水曜日の会」

ドイツの世界最大ボードゲームイベント「エッセンシュピール」が開催後、二回目の「水曜日の会」。
早くも新作がちらほらとお目見え。
一年のうちで一番ホットな時期ということで、私も自然とテンションが高まった今週。
遊ぶことの出来た新作は、その気持ちの盛り上がりに応えてくれたのか、はてさて。

【クトゥルフライジング】

クニーツィアによる二人用タイル置きゲーム。
手番ごとにタイルを置いていき、ボード上、縦か横が埋まったら得点計算を行います。
この時、その列の中により多く置いていた方のプレイヤーが得点を得るのですが、この得点の計算方式がなかなかクセモノ。
置かれたタイルの中に同じ数字タイルがいくつあるか・・・ペア、スリーカード、フォーカードといったように・・・で得点が決まるのですが、この計算の際には、どちらのプレイヤーのタイルであろうと関係がないため、熱くつっぱりあったところほど、高得点を狙ったところほど、得点を取られると痛い、という仕組み。
これにより、降りるべきか突っ張るべきかメリハリをつける必要があり、これが実に悩ましい。
で、この悩ましさは十分魅力的なのですが、ゲームとしての駆け引きは、その時その時の細かいものの積み重ねで、先を見据えて布石を打ったりという戦略性の奥深さはやや弱く、ちょっと物足りない印象。
そんなこんなで「クトゥルフである」ということが一番の魅力になってしまっている感が・・・。


【サンクトペテルブルク】

大定番であるところの「サンペテ」。
いつやっても面白い、大傑作。


【テネキー】

トーテムポールを作ることで得点を得ていくことを目指すカードゲーム。
あまり期待せずに遊んだのですが、これが思いのほか面白く、めっけもんの一作。
トーテムポールを完成させて得点を得ること自体は非常に簡単。しかしながら、高得点を得ようとするとこれが一気に難しいものに。
そんなジレンマを、本当に少ない種類のカードでうまく作りあげたデザイナーは、非常にセンスがあるなぁ、と思わず感心。
得点を得るためのカードの枚数は各プレイヤー同数なので、カウンティングをすることによってゲームを有利に進めることはできるだろうけれど、随所にみられる「心理的駆け引き」をこのゲームの一番の魅力として、カウンティングはあえてしないぐらいが楽しいかもしれない。


【マスタービルダー】

VallyGames、待望の新作!ということで、かなりの期待感を持ってのプレイだったのですが・・・少し期待が大きすぎたかも。
ゲーム進行に合わせて実際に建物のコンポーネントを組み立てていく、というのは個人的にツボの部分だったのですが、どうにもこのアイデアをゲームに活かしきれてない印象で、あまりに残念。
「目的となる建物を効率的に建てるための労働者カードの組み合わせ考えていく」というのがゲームの中心になるのですが、せっかく考えた労働者の組み合わせも、イベントカードによってはまったく意味の無いものになってしまうというのも、あまりにあんまりなような・・・。
ここまでイベントカードの影響が大きいと、本当に上手くハマって、ボルテージがガツンとあがるような作りでないとダメだと思うのですが、となると、コンポーネントを組み立てていくという、明らかに「狙った」であろうアイデアとは相反したものになっちゃってるんだよなぁ。コンポーネントを組み立てていくことが、どことなく作業感になってきて、結果、テンションが下がり、イベントカードが足を引っ張るカードにしか思えなくなってくるっていう、ネガティブスパイラル。


【レースフォーザギャラクシー・ギャザリングストーム】

大人気カードゲームに、ついに拡張が登場。
プレイの仕方によって獲得できる得点タイルによって、得点獲得の手段が増えたのですが、このことによって、今までの「ある程度方向性をもって、その方向性でガンガン進んでいく」という流れが薄まり、考える機会が増えた印象で、個人的には好感度大幅アップ。展開の幅が俄然広まったんじゃないかなぁ。
すぐさま戦略研究がなされちゃう可能性があるけれど、楽しさの広がった「レースフォーザギャラクシー」を私は、細く長く、まったりと遊び続けたい。


【メカニクス】

ゲーム本来の目的であるところの「黄金の歯車を回す」という勝利条件よりも、「歯車を回そうとしても動かなかったら負け」という敗北条件を避けることに終始しがちになっちゃうんじゃないか、コレ。
だとするなら、非常に惜しいタイトルと言わざるを得ないのだけれど、個人的に、こういう見た目が珍奇なアブストラクトは、それだけでもうオールオッケー。(笑)


【羊をつかまえろ】

シャハト作の手軽なダイスゲーム。
ダイスを一個振っては、さらに続けて一個ダイスを振るかどうかを決め、5個のダイスをすべて振り終えるか、もしくくは、途中で振るのをやめたところで出目によって得点を得ていく、という非常に単純な内容。
ダイスゲームならではの盛り上がりはあるのだけれど、一個ずつ振っては選択、振っては選択、という繰り返しなので、「スゴイ目来た!」というような盛り上がりは無く、あまりにちまちました感じ。うーむ、これはちょっと物足りない。
得点システムもイマイチ地味で・・・って、これ、ひょっとして子供ゲーム?


【スピードレース】

気付いてみれば、毎週遊んでいるクニーツィア作のレースゲーム。
中盤の位置取りが毎回、しっかりと熱くなるところを見ると、完成度は高いとみた。
あ、いや、「完成度高い」と言い切っちゃうのは、抵抗が・・・。(笑)
このゲームや「エスカレーション」といった、クニーツィア作の軽いノリのゲーム、個人的にはかなり好き。


以上です。
来週は、また新作をいろいろ遊べそうで、非常に楽しみ。
そして、これだけの新作やちょっと珍しいタイトルを遊んでいるのに、紹介しないのはもったいない!ということで、こまめにブログも更新予定!こうご期待!

posted by タナカマ at 23:59| Comment(1) | TrackBack(0) | プレイレポート「水曜日の会」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この「メカニクス」ってやってみたいです。原題か出版社などわかりますか? ギークにも載っていないようなので・・・
Posted by けがわ at 2013年01月10日 20:43
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