今週は、新作祭り!というくらい、ここ一ヶ月に販売の始まったものや、日本では未紹介のものを中心にプレイとなりました。
「新作」と一言で書いちゃいましたが、その中身は、アクションゲームからダイスゲーム、定番ゲームの拡張と、バラエティー豊か。
いやぁ、楽しかった。
- 【リズム&ボール】
リズムに合わせて、珍奇なポーズをやりとりするというアクション系パーティーゲーム。
ゲーム開始時に配られたカードに描かれたポーズをまず覚えるところからスタート。
ゲームが始まったら、ドン、ドン、パッ、ドン、ドン、ドン、パッのリズムに合わせて、自分のポーズをとってから、次に回したい相手のポーズをとります。で、回されたプレイヤーは、まず自分のポーズをとってから、次に回したい相手のポーズをとって・・・の繰り返し。
自分のポーズにせよ、相手のポーズにせよ、ポーズを間違えたり、リズムに乗れなかったら、ミス。
これを一定回数繰り返し、ミスの少なかった人の勝ち。というより、ミスの多かった人の負け?
ルールも非常にわかりやすく、リズムに乗るという行為がなんといっても楽しい。
「ポーズをとる」という行為に対して「照れ」があるかないかが、このゲームを楽しめるかどうかのカギでしょうか。- 【ホプラディ・ホプラダ】
前の手番の人のプレイ結果を引き継いで自分の手番を行うことができるというダイスゲーム。
前の手番の人からギリギリの状態で回ってくればくるほど、自分の手番が激アツになり、ドラマも生まれやすいわけですが、その一方で、「ギリギリの熱い状態で手番が回ってくる」〜「よっしゃ!引き継いで挑戦するぜ!」〜「ダイスを一回振っただけでドボン」〜なんて流れが続いてしまうと、場が停滞してしまい、時間だけが過ぎていってしまうという状況になってしまうということが起こりやすいのは難点ですが、ハマった時の盛り上がりは最高。
もともとこのゲームの印象はよかったのですが、遊べば遊ぶほどに、選択肢が少ないと思われたダイスのキープの仕方にも、実はどういう風に得点を獲得していくか、また、おいしくない状況で次の人へ手番を回せるか、そんなところをしっかり考えると、意外なほどにダイスのキープの仕方も幅広いことがわかり、ますます好印象。
若干、ルールに飲み込みにくいところがあるけれど、手軽に盛り上がれる熱いダイスゲームが欲しいなぁ、という方には文句ナシにオススメ。- 【ロール・スルーザエイジス】
拡大再生産系のヘビーゲーム「スルーザエイジス」のダイスゲーム版。
もともとのゲームが重厚なゲームなだけに、今回のダイス版もダイスならではの遊びやすさはあれど、基本的なところは重厚な作りかと思いきや、とにかくテンポの早い、鋭いゲームだった。二人プレイだったのだけれど、おそらく30分かかってない。これには驚き。
戦略というか、勝利への筋道をある程度早い段階で設定して、ダイス目に翻弄されつつも、しかしながら、いかに揺るがず、自分の設定した筋道を突っ走ることができるか、そんな方向でのダイスゲームチューニングだと思った。
とはいえ、たった一回のプレイで断言はできないので、機会があれば、何度も遊んでみたい。- 【アルハンブラ】【アルハンブラ・拡張「スルタンの力」、拡張「キャラバンの列」】
昨今、ドイツゲーム界では「拡張」が一種のトレンドになっているような印象だけれど、拡張と言えば忘れちゃいけない「アルハンブラ」。
トレンドになる前から出していたんだぜ!という感じで、今作が早くも拡張第五弾。
拡張要素が4つワンパッケージになっているわけですが、今回のプレイでは、建物タイルが補充されるタイミングに横取りで獲得できるかもしれない力を得ることができる「スルタンの力」と毎手番ごとに価値を高めていって好きなタイミングでお金として使える「キャラバンの列」を選択、追加。
「スルタンの力」は、「スルタンの力カード」を獲得した際に振ったダイスの目によって指定された色のタイルが、タイル補充のタイミングで引かれて出てきたら、それが誰の手番中であっても、カードを使うことで獲得することができる、というもの。
「キャラバンの列」は、毎手番ごとにカードに置かれたキューブを進めることによって、そのカードの価値を高めていき、その価値分、カードごとに設定された特定の通貨として使えるというもの。(正確には、キューブの進め方によって、他の通貨としても使うこともできることはできる)
で、この拡張、思っていた以上にプレイ感覚を新しいものにしてくれ、なかなかに好印象。
「スルタンの力」は、入手しているタイルでしか「この色を集めてます!」という主張ができなかったところを、「ほらほら、この色が出てきたら取っちゃいますよ」という感じでの主張ができるようにしてくれ、プレイヤー間の絡み具合がアップ。
「キャラバンの列」は、毎手番回ってくることに単純に1金アップする、ということもなかなか魅力的な上、常に「特定の通貨で1金」のカードとしても使うことができるため(キューブは進めなくてもよい)、このゲームにおいてキモであるところの「おつりのないように支払いを行うと、追加手番を得ることができる」ということが行いやすくなるため、戦略性が非常にアップ。でも、カード自体を手に入れるためには、いろいろな種類の建物タイルを建ててないといけない、という縛りがあるため、その手順を踏むだけの価値があるのかどうかをしっかりと見極めてプレイしないといけず、この辺のジレンマもなかなか。
個人的には、この拡張、かなり気に入りました。
「拡張なんて・・・」という人も少なくないかと思いますが、だからってプレイしないのはもったいない!
試してみる価値、大。
これは、ぜひとも。