2009年08月13日

8月12日 第208回「水曜日の会」

例年、お盆のこの時期は、いつものお馴染みさん以外にも多くの方にご参加いただいているのですが、今年も、お久しぶりの方から初参加の方まで、実に多くの方にご参加いただきました。
ありがとうございました。

【ロバはだあれ?】

以前、インストを受けて、クラマー作の大貧民系・・・と思っていたのだけれど、今日、英文ルールを読んでいたら、大きな間違いと判明!大貧民系じゃなかった!
で、正確なルールでプレイ。
以前遊んだ時のルールでは、カードに偏りのあるプレイヤーがいると、力技で押し切っちゃって、そのまま勝っちゃう、ということがちょくちょく起こり、少し大味な印象だったのですが、正確なルールでは、ゲーム終盤に行くほどに、全員の手札がいい感じに煮詰まっていくようになっており、思わず「なるほど!」と言ってしまうくらい。
って、ここまでルールの説明をしてませんでしたね。(笑)
ルールは、非常に簡単。
スタートプレイヤーからはじめて、それまでにプレイされたカードよりも強いカードが手札にあれば出し、出せない、もしくは出したくない場合は、パスをし・・・と繰り返していき、最初に手札をなくしたプレイヤーが勝ち。他のプレイヤーは、残った手札が失点。
キモは、「ロバ」カード。
これが出されたラウンドだけは、全員がカードを出し、一番大きなカードを出した人が、出されたカードを全部、ペナルティーとして引き取り、手札に加えなければなりません。
いつ、どこで、強いカードを切っていくか?「ロバ」カードの動向はどうか?
ささいなことだけれど、こういったところに気を配らなければ勝てません。この辺のバランスが絶妙。
おしゃべりをしながら手軽に遊べる、でも、ユルすぎない。このちょうど良さ。いいです。

【レベル8】

カードの補充しては捨てて、を繰り返し、タイルにかかれた「目的」を達成するために、特定の組み合わせを作っていくセットコレクション。
なのですが、いかに上手く組み合わせを作るかということが本当の目的ではなく。手札を早く失くすことが本当の目的、というのがミソ。
早く失くすための手段として役がある、っていう。
といいつつ、手札を早く失くすことができたら、次に達成すべき「目的」を自動的に達成することができるから、なんだけれども。
で、誰か手札を失くしたところでラウンド終了。
これを繰り返して、8つの「目的」を達成したプレイヤーが勝利。
そのラウンドの「目的」を達成したら、その後の自分の手番中には、他のプレイヤーが目的を達成するためにプレイしたカードに、その条件に沿うカードであれば、付け足す形でプレイできるようになるというところがヒネリの利いているところで、目的を達成すると、他のプレイヤーにかなりのプレッシャーを与えることができます。すなわち、少しでも早く目的を達成すると、それだけで相当有利。
しかし、そこはゲーム。だからといって勝てないところが面白いところ。
目的をいち早く達成したプレイヤーがもたもたしている間に、ズバッとカードを出し切ってのまくり勝ちをした時の興奮といったら!
他のプレイヤーの動向を睨みつつのヒリヒリしたけん制し合いあり、間隙をついての勝利によるカタルシスあり、せっかくカードを上手く集めた時に限ってあっさりラウンド終了のガックリ感あり、と少し地味ながらも気の利いたゲームで面白かった。
あ、他のプレイヤーが捨てた札、いわゆる「ポロリ」札も補充の対象になるシステムなんですが、このシステム、私、好きなんです。(笑)

【頭脳絶好調スペシャル】

「頭脳絶好調」の名前を冠しているけれども、まったくの別物。
「ケルト」ファミリーは、それなりに似た感触をもっていましたが、これは、もう、ぜんぜん違います。
手番が来たら、タイルを配置していき、台座や塔を繋ぐことと得点。乗せられたチップに描かれた得点を得ることができます。
ルール上、ブロックをしようと思えばいくらでも出来るシステムなのですが、締めていればいいかというとそうでもないところが難しいところ。明らかに手が遅くなっちゃうし。
だけれども、ユルくやっていると好きなように点を取られちゃうしで、いやはや、なんとも悩ましい。
一度、点数計算が行われた台座や塔は、以後、得点獲得の際にはより得点を多くもたらせてくれるようになっているので、さらに悩ましい。
・・・悩ましい。
序盤はユルく攻めて、終盤、盤上が煮詰まってきた状態になったところで、隙を見せた相手がいたら、容赦なく締める、というのがいいのかなぁ。ま、そんなプレイはいやらしいわけですが。(笑)
あ、終盤、得点を数えようと思うと数えられちゃうので、あんまりガチな感じで遊んだり、いわゆる「キングメーカー」についてうるさい感じで遊ぶのはナシで。
大らかに遊ぶなら、鉄道ゲームの線路敷きのようなニュアンスもあり、オススメ。

【サギ師】

最後は、軽めのブラフゲームで。
この「サギ師」、ここ最近のカードゲームの中では、かなりオススメの一作だったりします。
「これだったら『ブラフ』の方がいいよ」という方も少なくないようですが、個人的に、似て非なるゲームだと思います。
「ブラフ」と比べてこちらの方が、自分だけに有利に働く推理の根拠・・・たとえば「0」とか「7」といった極端なカード・・・を持つ機会が多く、そういったカードを握った状態でハッタリをかましていくのが、このゲームの面白さの真髄と言いますか。
上家が強気な宣言をしてきたカードの「0」を持っている時に、一度、こちらも強気なビッドを重ねて・・・。もし、もう一巡回ってきて、上家が前の手番と同じカードで宣言をしてこようものなら、「ダウト!俺、『0』だもーん」みたいな。(笑)
数回遊んで、カード構成、このゲームなりの数の感覚が備わってくると、それはそれで、それなりに奥深い駆け引きも生まれてくるし、「『ブラフ』でいいじゃん」で済ませるのは勿体無いタイトルじゃないでしょうか。

そんなとこ。

posted by タナカマ at 01:32| Comment(0) | TrackBack(0) | プレイレポート「水曜日の会」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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