2006年03月26日

3月26日 「ゲームマーケット2006」にて

一年一度のお楽しみ「ゲームマーケット」に今年も行ってまいりました。
いつもはなにかしら買って帰ってきているのですが、今回はまったく何も買わずに帰ってまいりました。
だからといってだらだらと過ごしていたわけでは当然なく。その分、たっぷりと遊んできました。

というわけで、「ゲームマーケット」で遊んだゲームのレポートを。(写真無し、ですが)

まず、何を遊んだのかを書いておくと。

・カリフォルニア
・ラムと名誉
・カヤナック
・王への請願

・カリフォルニア(California / Michael Schacht / Abacus)

まずはメビウスブースで新作のコチラからプレイ。
豪邸を作ってお客様を招き、点数を得ていくゲーム。設定と、どこかダサいコンポーネントデザインに、発売前から注目していた作品。
手番が来たら、場に出ているお金を得るか、店から「床」か「家具」を買う(そして、手元のボードに配置)か、そのどちらかを選択してプレイ。基本的にはこれだけ。
ポイントとしては、その時に場に出ているお金の残数がそのまま店に並んだ「床」、「家具」の値段になるということ。所持金がちょっと心もとないからといって、安易にお金を得てしまうと、他のプレイヤーが安く買えてしまうようになる、と。
・・・と、ルールを聞いたときにはシャハトならではのピリリとしたジレンマがあるのかと思ったのですが、実際にプレイした印象としては、あんまりジレンマは感じなかった。
個人的に、その部分についてはちょっと残念ではあったのですが、だからといって、ゲームとしてつまんなかったかというと、もちろんそんなことはなく非常に楽しく遊べました。
得点の得方のバリエーションが思いのほか幅広く、他のプレイヤーとの絡みもそこそこ、ラウンド数が結構多いのでプレイ時間はそれなりにかかってしまいますが、ちょっとお馬鹿な雰囲気を楽しみつつ適度に「遊んだ」感を味わいたいときには、最適かと思います。


・ラム酒と名誉(Um Ru(h)m und Ehre / Stefan Feld / Alea)

「カリフォルニア」をプレイ後、続けざまにやっぱりメビウスブースで新作のコチラを。
手持ちの駒を消費しつつマップ上を移動。移動した先々のマスの効果を上手く使い・・・というのが基本的な流れになるのでしょうか。
と、ここまででも十分ゲームになっているのですが、このゲームはもうひとひねり。この駒マネージメントパートが終わった後、にそのもう一捻りがあります。
もうこれ以上、マップ上を移動させる必要のなくなったプレイヤーからゲームを一旦抜けていくのですが、全プレイヤーが抜けた後、抜けた時点で残っていた駒を用いてのダイスバトル?が。
残っていた駒が多いほど有利なルールになっているのですが、それと同時に駒マネージメントパートをより後に抜けても有利になるようになっているのです。
点数を稼ぎつつ、どこでゲームから抜けるか?うーん、悩ましい。
「イエローストーンパーク」というゲームのレビューで「我慢比べ」のようなことをいわれているのを結構みますが、「ラム酒と名誉」もそれに近いかも?
プレイ感は軽く、コンポーネントもコミカルなイラストが目立つので、パーティーノリのゲームという第一印象でしたが、実際は結構「クセ者」ゲームなのかもしれません。思いのほか、プレイ経験の差が出そうだし。
ただ、時間が結構かかるこのゲームを、くり返し遊ぶ機会があるのかどうか?というのはあるかも。


・カヤナック(Kayanak / P.P.Joopen / Haba)

午後、ゆうもあのブースで子どもゲームをプレイ。手稲さんのリクエストを受けて、コチラのゲームを。
サイコロを振って出た目にしたがっていかに魚を釣ることができるか?というゲームなわけですが、「氷に釣り糸をたらすための穴を開ける」という部分を「紙に実際に穴を開ける」ということで再現し、取り入れた時点で、もう、最高のゲームになるのは決っていたんじゃないでしょうか。実際、通りかかる人の注目も集めていたし。
勝ち負けだけじゃない、ゲームの楽しさの根っこの部分を再確認。こういうゲームがあるから、ドイツゲーム、やめられないわけです。


・王への請願(Um Krone und Kragen / T.Lehmann / Amigo)

振ったダイスの出目の組み合わせで役を作りカードを獲得していき、そのカードの特殊効果を使って、より上の役を作っていく、簡単にいうとそんなゲーム。今回は、手稲さんの「このゲームは断然二人プレイが面白いです!」という猛烈プッシュもあり、二人でのプレイ。
他のプレイヤーよりも先に「使い勝手のいいカード」をいかに取っていくか?という部分での絡みはあるにせよ、基本的にはソロプレイ。自分の手番が来たら、ダイスを振って、そこからあれこれカードの特殊効果を使って、どれだけ上の役を作れるのか?というのを考えていく、ということがプレイヤーごとに続くため、ダウンタイムが長くなりがちで、そこで評価がわかれているようですが、二人プレイになると、濃密なパズルゲームという感じで、非常に面白かった。
勝ち負けにもそれほどこだわらず、相手の手番の時でも「こうしたらいいんじゃなないの?」「いや、こっちをこうだろ〜」みたいなやりとりを楽しみつつやると、結構イケるんじゃないでしょうか。
今回、はじめてのプレイでしたが、個人的にはかなりの好印象。
この記事へのコメント
いいですね〜、ゲームマーケット。一度は参加してみたいと思っているのですが、3月末の日曜日は地元のゲーム会のため、なかなか参加の機会がないのです。ここ最近の同人ゲームはかなりの完成度のものが増えてきているみたいなのでいくつか買ってみたいのだけれど。
さて、カリフォルニア、ラム酒と名誉は今月のメビウス頒布会作品ですね。僕も頒布会に入っているので送られて来てますが、まだ未プレイ、これを読む限りなかなか楽しそうで週末が楽しみです。
カヤナックは子供向けゲームながら、大人も童心に帰ることができる良作。最近の子供向けゲームとして発売されているゲームの中には大人でも十分楽しめるものが多くあり侮れません。最近のヒットはネットでもよく書かれている、フリント船長の財宝でしょうか。ぜひ、一度お試しあれ。
Posted by Nim at 2006年03月29日 22:55
>Nimさん
ゲームマーケットはまさに「お祭り」で、ボードゲームとはちょっと縁遠い?浮かれた気分が味わうことのできる稀有な機会なので、機会があったらぜひぜひ参加されたほうが。
楽しいですよ!
Posted by タナカマ at 2006年04月09日 00:54
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